ホームズに関する店主の活動や雑感を記します。
シャーロッキアン日記 2026年10月13日:JSHC全国他界で長崎訪問
先週土曜日から昨日まで、日本シャーロック・ホームズ・クラブ(JSHC)の全国大会に参加するため、長崎に行っていました。(そんなわけで、旅行中は日記もお休みしていました。) JSHCでは年に2回、全国大会が開催されています。春は東京、秋は東京...
シャーロッキアン日記 2026年10月9日:クリプキは何を訂正したのか——分析哲学者たちの「シャーロック・ホームズ問題」
先日、ある論文を追いかけているうちに、ソール・クリプキ本人が自分の議論を「誤りだったようだ」と書いている一文に行き当たりました。しかも、その対象はシャーロック・ホームズです。てっきり書誌調査のつもりが、思いのほか奥行きのある話につながりまし...
シャーロッキアン日記 2026年10月8日:ホームズの復活と、その名で売られた商品――Vranken論文の文献表からCollier’sの広告を追う(3)
第1回と第2回では、Thomas Vranken の論文「The Public, the Press, and Celebrities in The Return of Sherlock Holmes」を、正典の本文で確かめました。結論は、...
シャーロッキアン日記 2026年10月7日:秘密を守るホームズは『帰還』で生まれたのか――Vranken論文を正典で確かめる(2)
第1回では、Thomas Vranken の論文「The Public, the Press, and Celebrities in The Return of Sherlock Holmes」(Authorship 4.2, 2015)の...
シャーロッキアン日記 2026年10月6日:『シャーロック・ホームズの帰還』は大衆と新聞を無力化したのか――Vranken論文を正典25編で確かめる(1)
ホームズの「復活」を、作品の中身の変化として読んだ英語論文を見つけました。Thomas Vranken「The Public, the Press, and Celebrities in The Return of Sherlock Hol...
シャーロッキアン日記 2026年10月5日:手がかりのシニフィアン連鎖――Habjanの応答(後編)
前編では作品の形式と生存の関係を扱いましたが、ここでは発表当初の成功の規模も確認しておきます。モレッティの小標本では、『冒険』全篇が最上位の枝に到達するわけではなく、読者にとって解読可能な手がかりを備える作品は、モレッティの判定では寛大に数...
シャーロッキアン日記 2026年10月4日:モレッティの系統樹とホームズ正典化までの「ブラックボックス」(前編)
フランコ・モレッティの論集『遠読』が届きました。読みたかったのは「文学の屠場」という探偵小説論(原型は2000年発表の論文で、2005年の単行本『Graphs, Maps, Trees』に組み込まれる形で更新されています)。モレッティは初期...
シャーロッキアン日記 2026年10月3日:ホームズの「モノ」から読者の「世界」へ:David McLaughlin の研究を追う
Academia.edu に公開されている "Sherlock Holmes's Things" という発表原稿を読みました。ホームズ物語に出てくる杖や懐中時計、変装の小道具を手がかりに、人とモノの関係を論じた文章です。書いたのは Davi...
シャーロッキアン日記 2026年10月2日:ワトスンは本当に「回復」したのか ナイジェル・ブルース以前から『SHERLOCK』まで
9月27日、米国の映画・ドラマ情報サイトScreen Rantに「7 Best Watsons In Sherlock Holmes Adaptations」という記事が載りました。ベン・キングズレーからルーシー・リューまで、映像化作品の「...
シャーロッキアン日記 2026年10月1日:今年のBSIトラスト講演
FacebookのシャーロッキアングループStranger's Roomを眺めていたら、今週末に迫ったBSIトラスト講演会(BSI Trust Lecture)の告知が流れてきました。第6回となる今年の講演には、9月上旬にBSI(Baker...
シャーロッキアン日記 2026年9月30日:ヒュー・ボネヴィル朗読の『緋色の研究』、Noiserのホームズ朗読番組で連載中
Noiserが制作する朗読ポッドキャスト『Sherlock Holmes Short Stories』で、ホームズとワトスンの出会いを描く長編第一作『緋色の研究』(A Study in Scarlet)が連載されています。朗読はこれまでの短...
シャーロッキアン日記 2026年9月29日:June Wyndham Davies氏を悼んで:グラナダ版ホームズを支えた仕事
少し前ですが、一件の訃報がありました。グラナダ版『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズを支えたプロデューサー、June Wyndham Davies氏が、9月9日にスペインで亡くなったとのことです。享年97。訃報はThe Jeremy B...
