シンガポール「A Study in Red」の世界展開構想が判明

今日のホームズニュース

シンガポールで始まった公式体験型企画について、世界展開を見据えた構想が明らかになりました。2026年9月8日版の「今日のホームズニュース」は、この1件を取り上げます。

「A Study in Red」、Conan Doyle Estateが他都市への展開を想定

シンガポールのBugis地区で8月21日に始まった体験型企画A Study in Red: The Official Sherlock Experienceについて、9月8日付のMeetings & Conventions Asiaが新たな詳細を報じました。

この企画は、シンガポールのゲーム会社HiddenがConan Doyle Estateからライセンスを取得して制作したものです。Bugis Junction、Bugis+、Bugis Streetという実在の街区そのものを舞台に、参加者がホームズとワトスンとともに殺人事件を捜査します。スマートフォンのWebアプリ、AR、360度映像、実際の店舗などを組み合わせ、Bugisの地域史も物語に取り込んでいます。公式サイトでは、所要時間を約1.5~2時間、最大5人のチームとして案内しています。

今回注目されるのは、Conan Doyle Estate側が、この形式を単発のシンガポール企画とは位置づけていないことです。

同誌によると、EstateのディレクターRichard Pooleyは、これをEstateがライセンスした初の「現実世界で展開されるSherlock Holmes experience」と説明。さらにHiddenを、このフォーマットを世界各都市へ拡大していく際の「preferred partner」と考えていることを明らかにしています。今後、ロンドンを含む別都市版へ発展する可能性を示す発言ですが、次の開催都市や時期は、9月8日時点では発表されていません。

最大100人の団体向け予約も開始

8月21日の開始時点では最大15人までのグループ向けでしたが、Hiddenは最大100人に対応する企業・団体向けシステムを完成させ、9月8日から大型グループの予約受付を開始。実際の利用は10月1日からとなります。

今回の新たな情報は、世界展開を視野に入れたライセンス・フォーマットであることと、団体利用に向けた事業規模の拡大が具体化した点にあります。

ホームズと開催地の歴史を結びつける体験

シャーロッキアンにとって興味深いのは、名称こそA Study in Redですが、『緋色の研究』をそのまま再現する企画ではなく、ドイルのキャラクター世界と開催地固有の歴史・地理を結びつけるホームズ体験として設計されていることです。

今後、他都市への展開が実現すれば、「ホームズ+各都市の地域史」という公式アダプテーションの広がりとして、追跡する価値がありそうです。

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