SHSL創立75周年シンポジウム開幕、ドイルの戦争論を現代から読み直す論考

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Sherlock Holmes Society of London(SHSL)の創立75周年を記念するシンポジウムが、本日9月4日、ケンブリッジ大学のMadingley Hallで始まりました。また米国では、アーサー・コナン・ドイルが第一次世界大戦期に示した軍事技術への関心を、現代の戦争技術と重ねて読み直す論考が9月4日付で公開されています。

SHSL創立75周年シンポジウム、Madingley Hallで開幕

Sherlock Holmes Society of Londonは9月4日、創立75周年を記念する「September Symposium」を、ケンブリッジ大学Institute of Continuing Educationの拠点Madingley Hallで開始しました。SHSLのイベント一覧では9月4~6日の週末行事として登録されており、金曜夜のレセプションとディナー、土曜の講演・発表、Cambridge Museum of Technologyへのエクスカーション、日曜午前の講演とフェアウェル・ランチなどが組まれています。SHSLは1951年に創設され、2026年は75周年にあたります。

75周年を記念する一連の行事のなかでも、今回のケンブリッジでの集会はまとまった研究発表と会員交流を伴う主要イベントです。正典研究だけでなく、1951年以来続いてきたSHSLそのものの団体史や、国際的なシャーロッキアン交流の現在を記録する機会としても注目されます。

なお、SHSL公式サイトには日程表記の不整合があります。イベント一覧とページ上部では9月4~6日とされていますが、本文には「4th–7th September」「Friday 4th September to Sunday 7th September」と記載されています。実際には2026年9月7日は月曜日で、同日夜には別のSHSLオンライン講演が登録されているため、ここではイベント一覧に従って9月4~6日としています。

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コナン・ドイルの第一次大戦期の提言を、現代の戦争技術から読み直す論考

米国の政治・外交誌The American Conservativeは9月4日、James P. Pinkertonによる「The Adventure of Sherlock Holmes and the Future of War」を公開しました。副題は「Arthur Conan Doyle’s farsighted analyses of the First World War hold lessons for the dawning drone era」。ホームズそのものを論じる記事というより、第一次世界大戦前後のコナン・ドイルが軍事技術の変化についてどのような提言を行っていたかを、現代のドローン戦争を背景に読み直す長文論考です。

ドイルは戦時中、軍事問題について新聞などで積極的に発言していました。たとえば1915年7月27日付The Times掲載の書簡「The Use of Armour」では、機関銃火のなかを前進する兵士を守るため、身体の急所を防護する鋼板や、兵士が押して前進する車輪付き防護板を提案しています。またArthur Conan Doyle Encyclopediaの書簡一覧には、1914年の「Lifebelts for the Navy」、1915年の「Life-Saving in Men-of-War」「Saving our Seamen」など、海軍兵士の救命をめぐる一連の文章も確認できます。

The American Conservativeの記事は現代の米国外交・安全保障を論じる政治的論考であり、ドイルから現代戦への接続は筆者Pinkertonの解釈として区別して読む必要があります。一方で、ホームズ作家として知られるドイルが戦争・技術・公共政策について継続的に発言していた史実を、現代的な問題意識から再び取り上げた記事として興味深いものです。ドイル研究の観点では、フィクション外の著述活動へ目を向けるきっかけにもなります。

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