2026年4月22日:『ミステリマップ 名探偵たちの足あと』

シャーロッキアン日記

先日行ってきた「古本博覧会」で入手した一冊です。

Amazon.co.jp: af2■桜井一ミステリマップ 名探偵たちの足あと昭和57年初版 : 文房具・オフィス用品
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結構大判のかさばる本ではあり、これ以上蔵書を(なるべく)増やしたくない私としては、一度本棚に戻したのですが、やはり『ホームズのロンドン」が載っている以上買わないわけにはいかないよなあ、ということでもう一度本棚から引っ張り出して購入にいたりました。

構成としては各章ごとに名探偵を一人とりあげ、桜井一さんの地図イラストに関連する事項が書き込まれていて、さらにその探偵に関して「ミステリ界の偉大なる権威」(後書きから)がエッセイを書くというもの。地図イラストが見開き、エッセイも見開きということで、4ページで一人の探偵の章となっています。

もちろんお目当てはシャーロック・ホームズ。

ロンドン中心部の地図上に、ベーカー街やランガムホテル、インナーテンプルなど番号が振ってあり、上に各番号ごとの簡単な解説があります。さらにホームズの下宿である221Bの部屋の間取りもイラスト化されています。カバーしているのは『シャーロック・ホームズの冒険』に収録されている事件のみで、すべてではありません。

エッセイは戸坂康二さんが担当。タイトルは「切りと馬車と探偵と」。

書き出しは、「推理小説の古典として広く読まれているシャーロック・ホームズの探偵譚の特色は、謎解きの面白さもさることながら、何といっても、作者の描写した風土を愉しむことができる点にあると思う。」となっており、まさにその通りと思いながら読み始めました。

風土を愉しむというのは、作品中の切りのロンドンだったり荒涼たるダートムアだったりの描写もそうなんですが、ロンドンの街には意外と古い建物が残っているので、現在においても、ホームズが歩いたであろう街の雰囲気を愉しむことができることも嬉しいポイントです。

私もそんな楽しさに魅了されて、ロンドンの街を歩き回った日々を思い出します。

戸坂さんも、実際にロンドンを同じような思い出歩いていたようです。

散歩すると、馬車が自動車にかわっているだけで、表通りと横町との関係、盛り場の雑踏、テームズ川をゆく船の船足、そういったものが、ドイルの描写と少しも変わってないのであった。

 

ホームズ以外にも、ミス・マープル、ポアロ、クイーン、巡れ、マーロウ等々、総勢25人の名探偵がその活躍した地図とともに紹介され、読んでいて楽しくなります。

そして、シャーロッキアンでもある小池滋さんもエッセイを書いているのですが、ホームズではなくポワロのオリエンタル急行の章でした。やはり鉄道がらみ、ということで書かれたということでしょうか。

 

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