2026年7月17日から19日にかけて、東京・日経ホールで上演されたノサカラボ「TASTE OF SOUND WAVE Readings with Live music シャーロック・ホームズ #6」を観劇してまいりました。
きっかけは、毎週配信しているPodcastです。ホームズ友達3人でやっている番組の中で、ノサカラボのホームズ公演が話題になり、これまであまり観劇の習慣がなかった私も「一度観てみよう」と決意してチケットを申し込みました。無事に確保でき、これが初めての観劇となりました。
ノサカラボは、演出家・野坂実氏を中心に結成された制作チームで、世界の名作ミステリーを舞台化・上演する長期プロジェクトとして活動しています。音楽朗読劇「シャーロック・ホームズ」シリーズは2021年にスタートし、2023年に「TASTE OF SOUND WAVE」と改称されて現在まで続けられてきました。
この「TASTE OF SOUND WAVE Readings with Live music」という形式は、俳優による朗読と、生演奏・生効果音を同じ舞台上で組み合わせた朗読劇です。単なる朗読にとどまらず、音楽と効果音によって物語世界を立体的に立ち上げる点が大きな特徴といえます。シリーズは今回で第6弾を迎え、人気シリーズとして定着してきたようです。私自身は出遅れてしまい、今回の第6弾が初観劇となりました。
レギュラーキャストには、シリーズ初回からホームズ役を務める山寺宏一氏、相棒ワトスン役の水島裕氏、そして大塚明夫氏が名を連ねています。長期シリーズを通して同じ配役が継続していることも、このプロジェクトの求心力の一つになっているのだろうと感じます。
今回の第6弾では、コナン・ドイルの短編から「孤独な自転車乗り」「ぶな屋敷」「黄色い顔」の3作が取り上げられました。
以下公式情報から。
公演情報
会期:2026年7月17日(金)〜19日(日)
会場:日経ホール(東京都中央区日本橋茅場町2-6-1 日経茅場町別館地下1階)
上演スケジュール:7月17日 14:00/18:00、7月18日 12:00/16:00、7月19日 12:00/16:00スタッフ
原作:アーサー・コナン・ドイル
演出・構成:野坂実
脚本:Writer’s Dozen(須貝英/(ジェシカ)/小林燈人/吉次匠生)
音楽監督:内門卓也出演
シャーロック・ホームズ役:山寺宏一
ジョン・H・ワトスン役:水島裕
大塚明夫
ダブルキャスト:谷山紀章(金曜のみ)/浅沼晋太郎(土日)
ダブルキャスト:沢城みゆき(昼公演)/佐倉綾音(夜公演)
今回の3作は、音楽と朗読が融合したこれまでにない没入感を目指した公演として紹介されており、公開されたメインビジュアルでも、山寺氏演じるホームズと水島氏演じるワトスンが並び立つ、クラシカルで洗練された世界観が印象づけられていました。
私が購入したのは中日(7月18日)16時公演のチケットで、キャストはレギュラーの3名に加え、ゲストは浅沼晋太郎さんと佐倉綾音さんという回でした。
正直なところ、声優界にはあまり詳しくないため、浅沼さん・佐倉さんについては存じ上げませんでした(さすがにレギュラーの3名は知っていましたが)。それでも、キャラクターごとの声の使い分け、演技力、迫力、そのいずれにも圧倒される思いでした。佐倉さんはラジオもされていて、ちょうど先週の回でこの朗読劇についてもお話しされているとPodcastで教えてもらい、早速聞き始めています。
短編それぞれについては、基本的なストーリーは正典を踏襲していましたが、ところどころ独自の改変が加えられていました。声優の皆さんの演技に引き込まれていたこともあり、私としては違和感なく受け入れることができたように思います。
演技そのものだけでなく、生演奏と生音響を同じ舞台上で見られたことも、とても面白い体験でした。特に音響を担当する3名の方々は、鳥の鳴き声、靴音、ドアの閉まる音などを、ストーリーに合わせて巧みに機材で作り出しておられました。音が舞台から直接聞こえてくることで、より臨場感が高まっていたと思います。
初めての観劇でしたが、想像していた以上に楽しめました。「なぜもっと早く来なかったのか」と思うくらいにはすっかりはまってしまい、勢い余って(少々値の張る)パンフレットとアクリルスタンドまで購入してしまいました。
さらに会場の出口では、山寺さん、水島さん、大塚さんが観客のお見送りをしてくださいました。とても親しみやすい対応で、公演への親近感が一段と増した瞬間でした。
観劇後は、JSHCの仲間たちと近くの居酒屋に集まり、感想を語り合いました。観たばかりの興奮を分かち合えるというのは、それだけで楽しさが二倍になるものだと感じます。
これまで舞台鑑賞にはやや腰が引けていたのですが、今回の体験を通して新しい楽しみ方を知ることができました。何事もまず試してみるものだと改めて実感しましたし、その最初の一歩がノサカラボの『シャーロック・ホームズ』であったことは、とても幸運だったと思います。来年も上演があれば、ぜひまた足を運びたいと思います。

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