先日、前田家がドイル直筆のレターを所蔵しており、実施中の展示会で見ることができるとの情報をXで見た、と当日記でも書きました。

前田家コレクションの展示はまだ続くのですが、ドイルの書簡については5月10日で見られなくなってしまうと言うことを聞き、急遽、本日夕方、仕事帰りに見に行くことにしました。
東博こと東京国立博物館に行くのは久しぶりでした。今回の特別展の会場は平成館。

今回の展示の内容は以下の通りです。(https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2740より)
加賀前田家は、初代・前田利家が北陸に領地を得て以来、金沢を本拠に、江戸時代を通じて加賀・越中・能登の三か国、百万石以上の規模を誇る大名家として、明治維新に至るまで領国統治を行ないました。近代に入って東京に本拠を移し侯爵となった後も、前田家伝来の文化財の保全に努め、16代・利為(としなり)は、大正15年(1926)に育徳財団(現在の前田育徳会)を設立しました。
令和8年(2026)、前田育徳会は創立百周年を迎えます。これを記念して、加賀前田家歴代当主の事績を振り返るとともに、旧蔵品を含めた加賀前田家伝来品の数々を紹介いたします。百万石の城下で花開いた技術と造形、知識と思想を通じて、今に続く加賀文化の美の真髄に迫ります。
館内は一部を除いて撮影が禁止されていましたが、ドイルの書簡のコーナーのみ撮影可となっており、シャーロッキアンとしては嬉しい限りです。
ドイル書簡目当てで言ったのですが、そこに至るまでの前田家所蔵の品の数々に圧倒されることとなりました。
そして、最後のコーナーにドイルの書簡がありました。ちなみにこの書簡を入手した前田利為はこうした書簡などの手書きの原稿を蒐集しており、ドイルの隣にはナイチンゲールの手紙も展示されていました。

手紙が途中になっていて、ドイルのサインが見当たりません。後で、購入した展示会目録・解説を見てみたところ、所蔵としては次のページもあり、そこにはコナン・ドイルのサインもあるのですが、展示していたのは最初のページのみだったようです。
また同じく解説によると、前田利為は、著名人の筆跡を残すことを目的としていたことから、一人の人物について一つの筆跡が分かる資料を収集していたとのこと。おそらく、ドイルの書簡についても、この一つのみだったものと思われます。
これらの書簡などは、前田利為がロンドンに駐在したときに、住居と勤務先の日本大使館の中間にあるMaggs brosという古書店で入手したとのこと。ドイル書簡も、解説によれば昭和四年5月に同書展から入手とありました。
このカタログもですが、書籍の横にあった解説にも、この手紙が1894年頃のものとされていました。しかし、書簡の中に日付が記されており、これは1896年とありますので、94年というのは何らかの誤りではないかと思われます。

この展示について、BSIメンバーも数多く参加しているFacebookグループ「The Strangers Room」で紹介したところ、関心を持ってもらったようで、多くの反応がありました。うち一人からは、貴重な資料なので、共著でBSJかSHJに投稿しようというお誘いもいただいています。


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