先日、軽井沢高原文庫で開催された『シャーロック・ホームズ展』を見学に行きました。
既にこちらの日記でも書いていますが、当日は東山あかねさんによるギャラリートークが開催される日でもあり、展示品についての解説をしてもらうことができました。
貴重な資料の数々が展示されており、既に紹介していますが、その一つにスイス・マイリンゲンにあるシャーロック・ホームズの銅像のミニチュアがありました。立ち姿のホームズ像が多い中、マイリンゲンのホームズ像は座像ということもあり印象に残るものでした。
ロンドン、追分の銅像のミニチュアと3点セットで所有しているのは世界に二人だけということで、大変貴重なものなのですが、この座像のミニチュアの入手の経緯は、ギャラリートークでは詳しく語られていなかったのですが、トークの前か後に、東山さんから制作者のお宅に伺って試作として作られたものをいただいたと伺いました。
帰宅後、改めて経緯について確認したいと思って、もしやと思い手に取ったのが、『シャーロック・ホームズへの旅』シリーズでした。
この『ホームズへの旅』は2冊のシリーズとなっていて、小林司さんと東山あかねさんが、ホームズゆかりの地を訪ねた貴重な記録で、現地での関係者との会話や移動の経路などが詳細に書かれています。
そのシリーズ2冊目に、座像を入手したエピソードについても記載されていました。
第二部「ロンドンから日帰りも可能なホームズ、ドイルゆかりの地」のエピローグとして描かれています。
1988年9月のロンドン訪問時に、スイスで知り合いになった座像の制作者である高名な彫刻家ジョン・ダブルデイ氏に美術館を案内してもらった後、おうちにお呼ばれし、ご家族と夕食を愉しんだ後に、座像をいただいたとのことでした。
改めて『シャーロック・ホームズへの旅2』を読み返してみましたが、その大変充実した内容に感銘を受けます。パート2ではイギリス、スイス、米国への旅がまとめられています。ロンドンでは生ジェレミー・ブレットの劇をご覧になられたりと、今となれば絶対にかなわないことなので羨ましい限りです。グラナダTVのセットがあったマンチェスターのスタジオもいまや亡くなってしまっています。こうしたこのときにしか体験できないことは本当に貴重だと思います。
しかしそれ以上に素晴らしいと思ったのが、上述のダブルデイ氏とのエピソードもですが、シャーロック・ホームズを通じて知り合った人々との交流です。お二人がたくさんの方々と生き生きと交流している様子が、本書からもよく伝わってきました。私もお二人を見習って、ホームズを縁に知り合った方々との交流は大事にしていきたいと改めて思いました。

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