アメリカ中西部のシャーロキアンたちによるホームズ・ウィークエンド「Holmes in the Heartland」の2026年開催が発表されていました。情報源は、いつも見ているFacebookのシャーロッキアン・グループ「Stranger’s Room」です。
イベントのウェブサイトはこちら。

ミズーリ州セントルイスのThe Cheshire Innを会場に、2026年7月24日(金)〜26日(日)の3日間にわたって開催されるようです。
このイベントを企画しているのは、「The Parallel Case of St. Louis」。ベイカー・ストリート・イレギュラーズの支部(サイオン・ソサエティ)として活動しています。
団体名は、正典でホームズが『四つの署名』で、フランス人探偵フランソワ・ル・ヴィラールに示した”parallel cases”の一つの舞台としてセントルイスが言及されていることに由来しています。
「このごろフランスの探偵界にすこし名の知られてきた例のフランソア・ル・ヴィラールから先週相談をうけたんだ。あの男はケルト系らしく、鋭い直覚力はあますところなく備えているが、この種の仕事の発展には絶対必要な、広範囲にわたる正確な知識に欠けている。事件はある遺言状に関するちょっとおもしろい問題だったが、僕の知らせてやった二つの事件、一八五七年のリガの事件と、一八七一年のセントルイスの事件とが、解決にだいぶ参考になったらしい。ご指導を感謝するといって、けさこの礼状がきたよ」(新潮文庫『四つの署名』)
1988年に設立されたこのグループが主催する「Holmes in the Heartland」は、すでに数回開催されているようです。
今大会のサブタイトルは「Sherlock Haunts」。「Haunts」は「よく通う場所」「馴染みの場所」という意味ですが、haunted(怪異)なども想起させようということでしょうか。
金曜の夜のウェルカム・レセプション、土曜日は「Sherlock Haunts」をテーマにした講演が一日中続き、昼食、ヴェンダー(書籍・グッズ販売)、夜はバンケット・ディナーとトースト、特別プレゼンテーションも予定されています。日曜日は美しい歴史公園フォレスト・パーク内にあるミズーリ歴史博物館のツアーと昼食で締めくくられます。
フォーマットとしては、私が去年参加した、ロンドン・シャーロック・ホームズ協会のポーツマスツアーと同じような日程(金曜夜のレセプションではじまり、日曜のランチで終わる)です。
一昨年末に日本に来られたアメリカのシャーロッキアン女性と知り合ったのですが、彼女の所属がこちらの「The Parallel Case of St. Louis」でした。その後、彼女とはポーツマス旅行でも一緒になりました。世界中を飛び回っていますね。そんな彼女の団体も、このような3日にわたるイベントを開催するほど盛んに活動をしていると言うことを知ることができました。
私が大会長をした松山では、初日大会、翌日は「バスカ」ツアーと二日のイベントは開催しましたが、3日は日程的にもちょっと難しいように思います。準備も相当なものになりそうですし・・・。
ロンドンだけでなく、セントルイスのシャーロキアンたちも、これだけ本格的なイベントを継続的に開催しているわけで、その活動の熱量には感心させられます。
海外のシャーロッキアン団体がどのように交流し、イベント文化を育てているのか――今後も引き続き追いかけていきたいと思います。

コメント