ロンドン・シャーロック・ホームズ協会が機関誌『The Sherlock Holmes Journal』2026年夏号の収録内容を公開しました。また、イタリアの作家によるホームズ短編集の英訳版が刊行され、トム・ベイカー主演の音声ドラマ『Sir Sherlock』第4作についても新たな情報が明らかになっています。
『The Sherlock Holmes Journal』2026年夏号、収録論文を公開
ロンドン・シャーロック・ホームズ協会(Sherlock Holmes Society of London、SHSL)は10月14日、機関誌『The Sherlock Holmes Journal』2026年夏号の刊行を公式サイトで発表し、目次と各記事の概要を公開しました。
研究論文には、ポール・M・チャップマンによる「高名な依頼人」とトランビー・クロフト事件の関係を扱う論考、エルンスト=ハラルト・モックによるワトスンのケンジントンの住居の所在地に関する考察、アマンダ・アレクサンドラによるホームズの情報リテラシーについての論考などが収録されています。
このほか、正典におけるシク教徒の描写、ヴィクトリア朝の奇術とホームズ物語の関係、ドイル一家とデンマークの交流を扱う論文、協会活動報告、舞台評、書評などを掲載。表紙には、1924年11月8日号の『Collier’s』に掲載されたジョン・R・フラナガンによる「高名な依頼人」の挿絵が使用されています。
情報源:
Sherlock Holmes Society of London公式サイト
イタリアのホームズ短編集『The Veiled Lady and Other Untold Tales』、英訳版刊行
英国のMX Publishingから10月14日、イタリアの作家ジャコモ・メッツァバルバ(Giacomo Mezzabarba)によるホームズ短編集『In the Shade of Sherlock Holmes Volume One: The Veiled Lady and Other Untold Tales』が刊行されました。
本書は、イタリア語で発表されたシリーズ『All’ombra di Sherlock Holmes』から5編を選び、英語に翻訳したものです。収録作品は「The Veiled Lady」「The Ill-fated House」「The Beautiful Widow」「The Girl from Southfields」「The Vampyre Manuscript」の5編です。
最後の作品では、大英博物館からジョン・ポリドリの『吸血鬼』の原稿が盗まれ、ホームズがその行方を追います。
英訳はJocelyne M. Vincent。ペーパーバック版は284ページ、ISBNは9781804249192、出版社直販価格は18.95米ドルです。イタリアのホームズ専門サイト『Sherlock Magazine』も10月12日付で英訳刊行を紹介しています。
情報源:
MX Publishing公式サイト
トム・ベイカー主演『Sir Sherlock』第4作発表――歴代ホームズ俳優についても語る
英国のAUK Studiosが、トム・ベイカー主演の音声ドラマシリーズ『Sir Sherlock』第4作『The Doctor’s Son』を制作します。10月13日付の英国誌『Radio Times』がベイカーのインタビューを掲載し、日本でも10月15日に海外ドラマNAVIがその内容を紹介しました。
シリーズはこれまでに『The Red Letter Day』『The Sickle and the Sea』『The Parting Shot』の3作が制作されています。新作では、ベイカーがホームズ役を、テレビドラマ『ドクター・フー』で共演したジョン・リーソンがワトスン役を務めます。監督はバーナビー・イートン=ジョーンズです。
物語は、ベイカー街の寝室からワトスンが突然姿を消し、身代金を要求する手紙が届くところから始まります。手紙を届けた青年はワトスンの婚外子を名乗り、ホームズはエミリー・レストレード巡査部長らとともに事件を追います。
インタビューでベイカーは、ホームズを変装や声色の使い分けを好む「挫折した役者」と捉えていると説明しました。また、歴代ホームズ俳優について、ジェレミー・ブレットの情熱的な演技とバジル・ラスボーンの落ち着いた演技を対比して語っています。
新作の制作資金を募るKickstarterは、近日中に開始される予定です。



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