三好輝原作の人気漫画『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載)を舞台化したミュージカル、通称”モリミュ”シリーズの最新公演『緋色の研究 Reprise』が、2026年6月27日(土)から7月19日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場で上演されているという記事を読みました。

本作は、犯罪卿ジェームズ・モリアーティと名探偵シャーロック・ホームズという宿命の二人が、初めて出会い、初めて対決するシリーズの原点「始まりの物語」(Op.1)を、原作連載10周年を記念して新たなキャストで再構成したものです。
シリーズは2019年5月の初演以来、ピアノとヴァイオリンの生演奏を効果的に用いた演出で支持を集めてきました。今回は楽曲を手がける音楽家・ただすけ氏自らが本公演で生演奏に加わる回もあり、シリーズのファンにとっては見逃せない編成となっています。
脚本・作詞・演出は西森英行、音楽はただすけが担当。主演はウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役に鈴木勝吾、シャーロック・ホームズ役に平野良と、シリーズを牽引してきた顔ぶれが続投しています。その他のメインキャストは、W(ダブル)キャストによる2チーム編成(「Op.」「Reprise」)で上演され、ジョン・H・ワトスン役は鎌苅健太/橋本真一の2名が務めます。会期中には両陣営のキャストを入れ替えて上演する特別編成回も予定されており、同じ演目でも異なる組み合わせを楽しめる仕掛けになっています。
原作『憂国のモリアーティ』は、コナン・ドイルの正典には描かれなかった”モリアーティ視点”からホームズとの因縁を描き直す翻案作品として知られており、今回の『緋色の研究 Reprise』はその中でも最も原点に近いエピソードにあたります。
正典の『緋色の研究』(1887)は、ホームズとワトスンが印象的な出会いを果たした作品として知られています。一方、『憂国のモリアーティ』では、その同じ時代を「犯罪卿モリアーティ」の視点から描き直すことで、読者が既に知っている物語に新たな意味を与えています。これは近年のホームズ翻案作品に共通する特徴であり、「悪役の再解釈」という現代的な潮流の代表例ともいえるでしょう。
前にも書きましたが、舞台関係についてはまったくうとく、やっと今度ノサカラボの朗読劇に行くことになりました。従って、こちらもおそらく実際には見に行かないような気がしますが、パスティーシュ・翻案、舞台化、など興味深い点もありますので、記録だけしておきたいと思います。

コメント