グラナダ版を支えたJune Wyndham Davies死去、米国では『バスカヴィル家の犬』舞台と配信企画

今日のホームズニュース

9月13日は、ジェレミー・ブレット主演のグラナダ版ホームズ・シリーズを支えた
プロデューサーJune Wyndham Daviesの訃報がシャーロッキアン界で伝えられています。
また米国では、Ken Ludwig版『Baskerville』の公演が続くほか、
『Sherlock Holmes and the Web of Deceit』のオンライン公演映像が
本日で視聴期間を終えます。

グラナダ版プロデューサーJune Wyndham Davies、97歳で死去

英国のテレビ・プロデューサーJune Wyndham Daviesが9月9日、
スペインで97歳で亡くなったことが明らかになりました。
訃報はThe Jeremy Brett Sherlock Holmes Podcast関係者から伝えられ、
I Hear of Sherlock Everywhereが9月10日付で詳しく報じています。

Wyndham Daviesはグラナダ・テレビのホームズ・シリーズにおける
中心人物の一人です。1986年の『The Return of Sherlock Holmes』から制作を担当し、
その後の長編版を含めシリーズを支えました。
とりわけ重要なのは、ジェレミー・ブレットをホームズ役に推薦した人物として
知られていることです。

I Hear of Sherlock Everywhereによれば、
彼女自身は特に熱心なホームズ愛好家だったわけではありませんでしたが、
ブレットの適性を見抜き、タイトルロールへの起用を後押ししました。
『The Memoirs of Sherlock Holmes』(1994)では、
ブレットの健康状態が悪化するなかでも6本の1時間番組の制作を実現しています。

The Jeremy Brett Sherlock Holmes Podcastは2023年、
本人へのロングインタビューを公開しており、
その際にはGranada会長David Plowrightの要請で1986年から制作に加わり、
計22作品を映像化した経緯や、ブレットとの思い出を本人が語っていました。
グラナダ版ホームズの制作史を考えるうえで、
Wyndham Daviesの証言と仕事は重要な一次資料でもあります。

情報源

ルイビルでKen Ludwig版『Baskerville』公演中

米ケンタッキー州ルイビルのActors Theatre of Louisvilleでは、
Ken Ludwig作『Baskerville: A Sherlock Holmes Mystery』が
9月9日に開幕し、本日9月13日にも14時公演が行われました。
公演は9月27日までPamela Brown Auditoriumで続きます。
演出はAmelia Acosta Powellです。

Ludwigの『Baskerville』は、
コナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』を
高速テンポのコメディへ再構成した舞台作品です。
ホームズとワトスン以外の多数の登場人物を
少人数の俳優が次々と演じ分けることを特色とし、
今回のプロダクションでも5人の俳優が数十の役を担当します。

怪奇色の強い原作を、変装や舞台上の仕掛けそのものを見せ場とする
「theatrical invention」の作品へ転換した、
現代のホームズ舞台化を代表する一本です。

情報源

『Sherlock Holmes and the Web of Deceit』公演映像、本日で配信終了

米国で7月11日と18日にライブ配信された
『Sherlock Holmes and the Web of Deceit』の収録映像が、
本日9月13日でオンライン視聴期間を終了します。
9月1日から、ライブ配信を見逃した観客向けにも
録画版のチケット販売が行われていました。

すでにライブ配信チケットを購入していた観客は、
同じチケットで録画版を視聴できる仕組みです。
劇場公演をライブ配信した後、
一定期間オンデマンド映像として提供する形は、
地域的なホームズ舞台を海外のシャーロッキアンも視聴できる方法として
定着しつつあります。

今回は本日が配信最終日となるため掲載します。

情報源

コメント

タイトルとURLをコピーしました