米国のシャーロッキアン団体であるBaker Street Irregulars（BSI）では、毎年シャーロック･ホームズの誕生日である1月6日（諸説あり）に近い週末に、年次ディナーという集まりを開催しています。
The BSI Annual Dinnerとは
このディナーは会員及び招待された少数のゲストのみ参加可能なもの。BSIは会員の推薦を元に新規の会員になれる人が決まるのですが、通常はディナーに何度か招待されて、はれてある年のディナーで会員としてinvestitute（日本語だと任命とか任官ですが、BSIの文脈ではホームズによってベーカー街特務隊のメンバーに任ぜられるといったニュアンスだと思います）されるという流れのようです。先日会ったレスリー･クリンガー氏も4回目に会員になれたと言っていました。（初回で会員になる人もいますが珍しいようです。）
イギリスのクラブ（gentlemen’s club）文化の伝統に沿ったものなのかもしれません。日本でもゴルフ場はカントリー･クラブという名前が付いたところが多いですが、今も会員権などの制度があることから分かるとおり、会員がゴルフとその後の社交を愉しむ場＝クラブだった名残が残っています。ホームズの活躍した時代あたりに、都市の上流階級が郊外で自然を愉しむ場としてカントリークラブができたのが起源になるそうです。狩猟をしたり乗馬をしたりするカントリークラブもあったのですが、日本ではゴルフ場に名残が残っている感じでしょうか。
ちなみにBSIと違って、日本のJSHCやロンドンのSHSLは基本は申請して会費を払えば誰でも会員になれます。
BSIウィークエンド
話を戻しますが、このBSI年次ディナーに合わせて、BSIウィークエンドとしていくつかのイベントが開かれています。そのイベントにはBSI会員でなくても参加できるものがあり、多くの非会員も集まるのですが、その非会員のためにBSIディナーと同じ時間帯で開催されるのがGaslight Galaと言われる夕食会となります。
非会員と言っても、アメリカは大きな国なので各地にScionと呼ばれるBSIの支部があり、大小さまざまな規模で活動をしていますので、BSIメンバー以外のシャーロッキアンも人数としては非常に多くなっています。こうした人たち向けの集まりがGalaという訳です。
私も今年の1月にBSIウィークエンドに行ってきて、このGaslight Galaにも参加してとても楽しい時間を過ごすことができました。
一度行ったので、しばらくは行くこともないかなと思っていたのですが、クリンガーさんとお会いできたことなどもあって、次回も行くことにしてさまざま手配しています。
Galaの受付開始
BSI会員の方から、ディナーの案内が来たと聞きましたので、Galaの方もそろそろ参加受付してないかと思い、サイトをのぞいていたところ、26年のサイトも立ち上がっていました。
さっそく送金して参加登録をしました。
これから航空券を手配して、ホテルを手配してと諸々準備がありますが、去年と比べて航空賃がかなり値上がりしていることに気がつき、どのエアラインを選ぶかかなり迷っています。ホテルも高くなってるのでしょうね。もう円高の時代は来ないのでしょうか。1ドル＝80円の時代が懐かしいです。
冒頭の写真は今年1月のニューヨークでGalaが開催されたレストラン。ニューヨークには実に20年ぶりぐらいに行きました。
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