今日は朝は暑さもそれほどではなかったのですが、帰りは蒸し蒸ししてかなり汗をかきました。幸いゲリラ豪雨には遭遇しない時間帯・場所を通って帰ったのでずぶ濡れにならずに済みました。
さて、今日は朝からX(旧Twitter)を見ていたら、先日鑑賞した『名探偵ホームズ』の脚本がうまれた背景について、書かれた方の立場からの記載があって、その深さに感動しました。そして、夜家に帰ったら『Sherlock Holmes Magazine』が届いていました。
『名探偵ホームズ』青い紅玉裏話
先日、復刻上映されている『名探偵ホームズ』を劇場で見てきました。劇場版2本(作品としては4本)を見るというもので、その最初の作品が「青い紅玉」でした。
タイトルからは、ついつい正典の「青い紅玉」がベースになっていると思い込んでいたのですが、実は違っていたということを今朝知りました。
その背景を知ることができたのはこちらのウェブサイトのおかげ。
片淵須直さんは、『名探偵ホームズ』の脚本を担当された方というのは、先日のトークショーでも言及がありました。
宮崎駿さんが学生にシナリオをまかせたいという話があって、学生さんに声をかけた、というのはトークショーで聞いていたのですが、その学生側の立場だった片淵さんが当時のことを綴ってくれていたのです。
当時のいきさつも興味深いのですが、より興味深かったのが、片淵さんだどのようなアプローチで脚本を書いたのかというところ。脚本を書くのに、膨大な資料にあたるのだそうです。そして、この『名探偵ホームズ』の脚本を宮崎産に提出するときも、ホームズの正典はもとよりパスティーシュ、研究書、そしてドイルの他の著書も調べたとのこと。
今回劇場で鑑賞した4作の一つ、「青い紅玉」ですが、タイトルからは同名のホームズ作品を想起していたのですが、実は、片淵さんがモチーフにしたのは「6つのナポレオン」だったそうです。ポリーが宝石を隠したのがクマのウィニーだったのですが、てっきり「青い紅玉」のガチョウだと思っていたら、実はボルジアの黒真珠を隠したナポレオン像だったそう。
脚本を渡した後に宮崎駿さんが、話を読んで「青い紅玉」にしよう、ということになったのだそうです。つまり、タイトルの方が後付けだったということだったんですね。
そしてこれだけではなくて、あっさりと見過ごしていたのですが、同作冒頭のモリアーティ一味がロンドンの街で飛ばしていた飛行体、こちらのモチーフrはドイルの「失われた世界」だったのだそうです。これも、関連する資料を読んでいたことからの発送ということで、ハッとさせられました。
『名探偵ホームズ』は、ホームズの正典を下敷きにしつつ、それ以外はオリジナルな話だと思ってましたが、このように正典に基づいた発想もあったということに、深さを感じてしまいました。改めて、全話見ようと決意したほど。
『Sherlock Holmes Magazine』22号到着
創刊から購読している『Sherlock Holmes Magazine』の最新号がポストに届いていました。
Xのポストで最新号がリリースされたのは知っていたのですが、こんなに早く届くとは思ってもいませんでした。
The new issue of Sherlock Holmes Magazine is out now, featuring a delightful exclusive interview with Sir Stephen Fry. Don’t miss it! pic.twitter.com/HBrnYbLHOd
— Sherlock Holmes Magazine (@HolmesMagazine)
今号の表紙はStephen Fry。『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』でマイクロフトを演じた俳優さんです。彼のインタビューが掲載されていました。
その他、ホームズの生まれた場所を探る記事など興味深い記事が盛りだくさん。先ほど来たばかりで、まだ読めていないのですが、じっくりと読んでいきたいともいます。
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