2025年9月6日:BBCワールドブッククラブ『バスカヴィル家の犬』、Biblioventures

シャーロッキアン日記

今日は午前中は毎月一度の料理教室で中華料理を習ってきて、午後は歯医者さんで歯のクリーニングをしてきました。日差しは強いものの、風もあるから、猛暑とまでは行かなかったように思います。このまま涼しくなってもらいたいものです。

 

ワールドブッククラブ

さて、今日もネットを徘徊していたところ、BBCワールドのWorld Book Clubで『バスカヴィルケの犬』を紹介しているとのこと。

BBC World Book Clubというのあは、BBC World Serviceが放送する読書番組で、著名な作家をゲストに招き、作品の背景やテーマについて深く語り合うという番組。世界中のリスナーが質問を寄せ、作家と直接やり取りできるのが魅力で、ポッドキャストやアーカイブでいつでも楽しめる、というものだそうです。(私も今回初めて知りました。)

 

朝の段階ではまだネットでの視聴ができなかったのですが、夜再度アクセスしてみたら聞くことができました。

BBC Audio | World Book Club | Arthur Conan Doyle - The Hound of the Baskervilles
Join Harriett for a special episode exploring the legacy of Sherlock Holmes.

(冒頭の画像もこちらから引用となります)

 

番組の説明は以下の通りです。

『バスカヴィル家の犬』を探求する特別編のワールド・ブック・クラブ。シャーロック・ホームズ作品の中でも最も象徴的で不朽の名作として知られるこの作品を深掘りします。

デヴォンの霧に包まれた荒野を舞台に、1902年に初出版されたこのゴシックの傑作は、100年以上もの間読者を魅了し続け、探偵小説の礎として確固たる地位を築いています。

ハリエット・ギルバートが司会を務め、世界的ベストセラーのクライム作家デニース・ミナ(『Three Fires』『The Good Liar』著者)と、ポッドキャスト『The Doings of Doyle』の共同司会者であり『The Sherlock Holmes Journal』編集者のマーク・ジョーンズ博士がゲストとして登場。『バスカヴィル家の犬』に関する皆さんの質問に答え、シャーロック・ホームズが犯罪・探偵小説に与えた永続的な影響について議論します。

このエピソードは、エディンバラ・フェスティバル期間中、エディンバラのTopping & Company Booksellersでライブ収録されたもので、ミステリー愛好家にとっての特別なひとときとなるでしょう。

パネルディスカッションでは、すべての偉大な探偵は少し厄介な性格であるべきか、小説のゴシック的な雰囲気がホームズの推理法手法以上にジャンルに与えた影響、そしてなぜ魔犬の登場から1世紀以上経った今でも読者を魅了し続けているのか、活発な議論が繰り広げられます。

 

今回はバスカの紹介ということで、ゲストの一人はマーク・ジョーンズ氏。ロンドン協会のシャーロック・ホームズ・ジャーナルの編集者の一人でもあるそうですが、存じ上げなかったので少し調べてみました。

Dr. Mark Jones(マーク・ジョーンズ博士)さんは、世界的に知られるシャーロッキアンで、コナン・ドイル研究の第一人者。歴史学の専門家として大学で教鞭をとった後、高等教育のコンサルタントとして活動しながら、シャーロック・ホームズやドイル作品に関する著作や講演を多数行っています。ポッドキャスト「Doings of Doyle」を共催し、Baker Street Irregularsの関連団体「The Literary Agents」を共同設立。『Baker Street Journal』など主要誌への寄稿も多く、国際的なイベントやオンライン講座でも活躍中、だそうです。

 

番組の方ですが、冒頭からさまざまな人からの質問が続きます。世界中から質問が届いていました。ワトソンを一人でダートムアに送ったということに関してホームズとワトソンの関係性を論じたり、演繹法と帰納法とか、ホームズの生活習慣とかその魅力とか後世の探偵への影響とか、さまざまな質問が出されてそれに答えるという感じで進みました。日本に住んでいる方(日本人ではない方)からの質問もありました。その人からは延原謙と長野県のホームズ像、名探偵コナンに触れつつ、なんでホームズが時代を超えて再創造されているのかとの問題提起でした。答えの一つはドイルがホームズの描かれ方について、ラズボーンに自由を与えたことが影響しているのではないかと。

 

1時間ほどの番組ですが、質問ベースなのであまり一つの話題に深入りしない分、聞きやすかったと思います。とはいえ、かなりイギリス英語(変な言い方ですが)なので、慣れるまでに時間がかかりました。

ちなみに、私はアメリカ英語で英語を勉強して、フィリピンに3年、アメリカに2年住んでいたのでどちらかというとアメリカ英語の方が聞きやすいのです。イギリスにも1年留学していましたが、クラスメイトはイギリス人もいたのですがコースの性質からむしろイギリス外からの学生が多く、あまりイギリス英語にさらされませんでした。来週からのイギリス旅行、リスニングがやや心配になりました。

 

Biblioventures | Sherlock Monthly 

せっかくなのでマークさん関連でネットを調べてみると、上記のブッククラブとは別で、『Biblioventures | Sherlock Monthly』という企画も見つけました。

Biblioventures | Sherlock Monthly January 2025 — The Rosenbach Museum & Library
November 16, 2025 | 2:00pm - 4:00pm December 14, 2025 | 2:00pm - 4:00pm January 11, 2025 | 2:00pm - 4:00pm February 15, ...

こちらは、米国フィラデルフィアのローゼンバック博物館が主催するオンライン読書シリーズで、毎月1回、シャーロック・ホームズやアーサー・コナン・ドイル関連の作品を取り上げ、専門家やシャーロッキアンをゲストに招いて深く語り合う、という企画。視聴者も参加しつつ、作品の背景やテーマ、時代背景を学びながら楽しめるのが魅力なんだそうです。

YouTubeでも公開されています。

こちらもちょっとづつ聞いていきたいと思います。

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