2月1日早朝?3時からカナダのホームズ協会、Bootmakers of TorontoのZoomミーティングがありました。
深夜開始ということで、昨日は少し夕方に昼寝をしておきました。
ヨーロッパといいアメリカといい、ライブイベントは時差がきついですね。ミーティングが始まるまでは、深夜0時からキックオフのアーセナルの試合を見てすごしていましたが、プレミアの試合も深夜開始が多くて苦労しています。
さて、3時にミーティングが開始され、最初の挨拶の後、さっそく今日のゲストの紹介。
今日はレスリー・クリンガーさんがゲストスピーカーとしてお話ししてくれます。事前にトピックは知らされてなかったので、何についての話が楽しみにしていたのですが、意外と(私にとってはで、実は意外ではないのかもしれませんが)テーマはホームズの年代学でした。
すごくかいつまんでまとめると以下のような内容でした。
- 「それはいつ起きたのか?」を知りたいのは人間の本能。物語に正確な日付を与えることは、虚構の世界にリアリティという「錨(いかり)」を下ろし、ホームズたちが実在したと信じるための重要な儀式。
- 年代学者は、ワトソンの曖昧な記述から「真実」を推理。
- 科学的検証: 物語内の天候描写を当時のロンドンの気象記録と照合する。
- 資料の裏付け: 出版日だけでなく、ドイルの執筆日や直筆原稿(手稿)の修正跡から矛盾を解く。
- 現在、50以上の年代学説が存在。全事件の日付で全員の意見が一致したことは一度もない。
- 「正解のないパズル」を解き、統計的にコンセンサスを探ること自体が、最高の「シャーロッキアン・ゲーム」。
- 「ワトソンは常に真実を語っている。ただし、それを見つけるには注意深く探さなければならない」――この情熱的な探求こそが、100年以上ホームズが愛され続ける理由。
クリンガーさんが年代学にも造詣があったとは知りませんでした。当然カバーしているとは思いつつ、ここまで情熱的に年代学を語るとは思ってなかったので意外に思いました。
年代学の話だったからか、以前この日記でも紹介し、実際に今年ニューヨークでお会いしたブルース・ハリスさんも参加してコメントをしていました。
年代学はすでに多くのシャーロッキアンが研究していて、なかなか新しい発見をするのは難しそうですが、やはり先人の積み重ねは押さえておかねばという気にさせられた講演でした。



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