本日は友人の依頼により18人向けにパエリアを作りに行きました。チキン入りのサフラン味のものと、シーフードのイカスミ味の2種類を作成。
パエリアといえばスペイン、ということで(どういうことで?)、ホームズとスペインの関係を調べてみました。
スペインが正典に登場するのは4作品となります。
『緋色の研究』では、モルモン教の厳しさのたとえをスペインのセビリアの宗教裁判にたとえ、それよりも恐ろしかったと書かれています。
もっとも信仰あつい高徳の人ですらが、うっかり口にした言葉を誤解され、そのためてきめんな迫害をうけるのを恐れて、宗教上の意見を述べるときは、声をひそめてでなければあえてしなかったほどである。いちど迫害の犠牲になった人たちは、こんどは勝手に迫害者のほうへと鞍がえした。スペインのセビリアの宗教裁判、ドイツの夜間秘密裁判、イタリアの秘密結社といえども、当時ユタ州を暗雲にとざしたこのおそるべき制度には比ぶべくもなかったほどである。
「ウィステリア荘」では、エクルズ氏が招待を受け家に宿泊にまで行ったガルシア氏がスペイン系だったということで登場しています。その他下男がスペイン人だったり、
ガルシアはスペイン系の家がらだと思いますが、大使館のほうへ何かで関係しているようでした。言葉は完全な英語で、行儀作法も心得ているし、それにすばらしい美貌の持主でした。
スペイン大使館の関係者であると匂わせていましたが、偽りでした。
そこで私はロンドンへ出てきて、スペイン大使館へ乗りこみました。だがここでも、そんな男は知らないという話です。
その後、手紙についてスペイン人が書いたのかとか、スペイン語の本だとかが登場します。
3作目は「フランシス・カーファクス姫の失踪」。彼女の持っていた銀の飾りがスペインふうでした。
フランシス姫は、故ラフトン伯爵の直系としては唯一の現存の人だ。遺産は君も知るとおり男系によって相続された。彼女に与えられたのは少額にすぎないが、ほかに彼女がひどく好きだったふるいスペインふうの銀の飾りに珍しいカットのダイヤモンドを配したものをもらった。
4作目は「三破風館」。イザドラ・クラインがスペイン人でした。
でもイザドラ・クラインの名を聞けば何か思いあたるだろう? むろん例の有名な美人さ。あれだけの美人はかつてなかった。純粋のスペイン人で、十六世紀に中南米を征服した有力者の家柄の出で、その一家は数代にわたってブラジルのペルナンブコ州の指導者をつとめてきた。
その他にも中南米大陸の人々も元々はスペイン系ですが、これらの人を含め女性は美人だったり、男女とも情熱的で気性が激しい、という描き方が多いように思います。おそらくこれがヴィクトリア時代のイギリス人のスペインに対する見方の大層だったのでしょう。
とはいえ、ホームズの正典では、スペイン人はイザドラ・クラインだけで、ガルシアはスペイン人というのは偽りでサンペドロ公国の人でしたので、あまり多くのスペイン人が登場したわけではありませんでした。
冒頭の画像はChatGPTでホームズとスペインをイメージした絵を描いてもらったもの。ホームズ以外の人物が何者なのか気になりますが、まあそれっぽいのでしょうか。Geminiにも同じお題で書いてもらいましたが、いまいちでした。



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