2025年11月3日:『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』をつまみ読み

シャーロッキアン日記

昨日行った神田古本祭りにて購入した一冊が植草甚一さんの『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』。

神保町の古本祭りの看板が掛かっている交差点近くのワゴンのお店の一件にて購入しました。このあたり、いつもあまりほしいジャンルの本が少ない印象だったのですが、今年はこのあたりで2冊購入。そのうちの一冊がこちらでした。

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植草甚一さんは、ミステリ評論家として有名、ということまでは存じ上げていましたが、私自身は広範なミステリ好きとまではいえず、シャーロック・ホームズをメインにしつつ、読んで面白かった作品からたどって同じシリーズを読んだりするくらい。なので、ミステリと探偵小説も含めても、ポワロ、クイーンはちょっと、マーロウとスペンサー、検視官シリーズなどは読んでいますが、いわゆる有名なミステリと言われるものもあまり読めていません。

そんな私でも知ってる植草さんには興味はあったのですが、読む機会がありませんでした。古本祭りでも何冊か見ていたのですが、この本が気になったのは2点。

一点目は、目次にニューヨークの古本屋を歩く、という章があったこと。

そしてもう一点は、巻末の章が「ちいさな教室で10回もやった探偵小説の歴史の講義」というもので、ミステリ史や探偵小説研究などについて体系だって知る機会になるのでは、と期待したこと。ホームズの位置づけも含め、ですが。

 

ニューヨークは、今回は若干時間もあるので、ミステリブックショップに加えて、是非他の古本屋にも行きたいと思っていました。そのガイドにもなるかなとの期待がありました。

該当の章に登場する古本屋は名前が分かるもので、ブレンターノ、ウィレンツ、ダブルデイ書店、ドーバーアンドパイン、ブリーカーストリートのアーマディロ、チェンバースストリートのルビーなど。調べてみたところ、どれも現在は閉店してしまっているようです。

ミステリに強い書店で調べてみたら、もちろんザ・ミステリアス・ブックショップは欠かせず、次回も訪問するのですが、その他にはストランド・ブックストア、アルゴシー・ブックスなどがヒットしました。

もう少し情報を得て計画を立てたいと思っています。

 

そしてミステリ講座の方はまだ読みかけですが、『シャーロック・ホームズ・コンパニオン」について、少し詳しく書かれていました。コンパニオンは確か家にあったはずなので引っ張り出してきて読んでみようと思います。

 

月並みな感想ですが、こうしてミステリという分野に深く潜って知識を蓄え、それを言葉で表現して、他者にわかりやすく伝えるというのはとても難しいことだなと。自分には文章で表現する能力が足りないので、こちらの本も内容だけではなく表現なども熟読して学んでいきたいと思わせる一冊でした。

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