2025年10月21日:IHOSEでホームズの年代学者ブルース・ハリス氏のインタビュー

シャーロッキアン日記

先日アップデートされたとこちらでも書いていたIHOSEことI Hear of Sherlock EverywhereというPodcast等で配信されているシャーロッキアン番組の最新回を聞いてみました。

2025年10月16日:IHOSEとTrifleが更新に
シャーロッキアン向けPodcast番組であるIHOSEことI Hear of Sherlock EverywhereとSherlock Holmes Trifleが更新されたとのメールが到着しました。アメリカのホームズ団体であるBSIのメン...

 

年代学者ブルース・ハリス氏登場

ゲストはブルース・ハリスさん。ベテランシャーロッキアンで、Afghanistan Perceiversというオクラホマ州のシャーロッキアン団体に参加してから今年で50年とのこと。

その後BSIへの投稿なども経て、ベアリング-グールドの全集に触れて年代学の世界に身を投じたそうです。

年代学、というのは、シャーロック・ホームズの全60作品で描かれている事件がいつ発生したのかについて研究する分野です。作品中のヒントを元に、現実世界であったことなども含めて推理していくというもので、多くの年代学に関する本も出版されています。年代学が面白いのは、ワトソンが書いていることに矛盾があることが多く、これをどう解釈するのか、各研究者の腕の見せ所となっています。

ハリスさんがグールドの全集で事件発生時期に関心を持ち、その後FinleyやBellの年代学研究も読むようになったとか。特にHarold Wilmerding Bellは「Sherlock Holmes and Dr. Watson: The Chronology of Their Adventures」という本を書いた年代学の先駆者ですが、これを読んでいつか年代学を研究したいと思ったのだとか。

その後、四つの署名のメアリーの言った矛盾とか、発生時期ではなく事件発生から解決までの期間の研究もしたとか、興味深いエピソードが続きます。

 

It is Not always 1985

そんな彼の本が今回のエピソードのタイトルにもなっている『It is NOT Always 1895』です。本棚を見ていたら、この本をすでに買っていたことに気がつきました。じっくり読んでなかったと思うので、読んでみたいと思います。

 

冒頭の写真は、いつ買ったのか覚えていないハリスさんの『It is NOT Always 1895』と、確かIHOSEを聞いて購入した『Holmes in an hour or two』。こちらも年代学の面白い本なのでいずれ紹介したいと思います。

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