青森県弘前市で開催されたJSHC全国大会から1週間以上経ってしまいました。
いまだに余韻に浸りつつ、編集作業や次回大会準備などで振り返ることができていません。
ホームズクラブ恒例のオークションは無し
JSHC全国大会といえば、大会の最後にオークションが開かれます。オークションと言っても貴重なものを高値で売れるよう競り合うというものではまったくなく、会員間の本やグッズの交換をオークションっぽい形で行うというものです。
ダブってしまった本や、もう必要なくなった本やグッズなどについて、欲しい人に譲ってもらえるのですが、その際にその本やグッズの歴史や押さえるべきポイントなどを、詳しい方々が説明してくれるので、大変勉強になります。
毎回、多くの本を入手しすぎて、持ち帰るのが大変なのですが、今回は諸事情がありこうしたイベントはありませんでした。
本を持ち帰らない大会というのも、私にとっては珍しいのですが、全く何もないかというとそうでもなく、とある発表の際に紹介されていた本を大会の最中に注文しておりました。
その本が先日届きましたので、ここで紹介しておきたいと思います。(本当は読み終わってから紹介すればいいのですが、もう少しかかりそうなのでまずは届いたところで)
小池滋さんの本が到着
その本は『じょっぱり先生の鉄道旅行』。
弘前大会で、弘前(青森)に縁のある方々とホームズとの関係を紹介してくれるセッションがあったのですが、そのお一人が本書の著者の小池滋さん。
小池滋さんといえば、JSHCの会員でもありましたが、既にお亡くなりになっています。残念ながら、私はお会いする機会がありませんでした。
英文学者としての実績がおありですが、シャーロッキアン的には『詳註版 シャーロック・ホームズ全集』の完訳をされたことで有名です。
こちらはちくま文庫版ですが、この元の版が最初のもの。出版当時はシャーロッキアンですらない頃でしたのでどのような盛り上がりを見せたのか寡聞にして知らないのですが、日本のシャーロック・ホームズ研究のかなり重要な資料の一つとなったことは間違いないでしょう。
また、小池滋さんといえば鉄道マニアとしても有名で、こちらの『英国鉄道物語』もシャーロッキアン必読の一冊となっています。
鉄道マニアぶりが・・・
その小池滋さん、じょっぱり気質が自分にもあると発見し、自らをじょっぱり先生と称して、日本だけではなく世界で鉄道旅行をした話を書かれているのが本書となります。じょっぱりというのは津軽弁で強情っ張りという意味。青森のご出身ではないのですが、青森に関係があるシャーロッキアンとして紹介されたゆえんとなります。
まだ途中までしか読んでいませんが、青春18切符で鶏飯弁当をできるだけ買いに行く話から始まり、パリの鉄道旅が続き、その後は日本の話が続くかと思いきや不意打ちでカザフスタンのチンチン電車の話が有りとバラエティに富んでいます。さらに、私は乗れなかったのですが、弘前の弘南鉄道に乗った話もあり、先に読んでおけば乗ってたのにと残念に思いました。
マニア気質
私は鉄道マニアではないのですが、旅行は大好きで、出張が多い仕事を選んだと言っても過言ではありません。旅行先の楽しみもあるのですが、そこにいく過程も楽しみです。車で言ってしまうと弁当食べながらお酒を飲んで車窓の景色を愉しむことができないので、できるだけ電車や飛行機で行くようにしています。
シャーロッキアンであることからも分かるとおり、かなりマニア気質があるので、鉄道にはまる気配もあったため、なるべくそうならないように注意深く一定の距離を取ってきました。(鉄道以外にも焼き物とか、切手とか、意識的に挙りをってるもの多数)
そんな私ですが、やはりこの本のように鉄道で楽しそうに旅行する様子(というか鉄道に乗ること自体が楽しげな様子)を読んでいると、鉄道旅行がしたくなります。
次の旅行の予定はまだありませんが、のんびりと鉄道で遠くに行く計画が進みそうな気配です。
冒頭の写真が先日届いた『じょっぱり先生の鉄道旅行』。いろいろ忙しいのですが、少しずつ読み進めています。



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