2025年10月17日:『シャーロック・ホームズ言葉のデータ集』

シャーロッキアン日記

先日、ホームズと林檎について調べて書きましたが、そのときXでポストしたところ、シャーロッキアン先輩であるみっちょんさんから、こんなポストをいただきました。

みっちょんさんは、『シャーロック・ホームズと見る ヴィクトリア朝英国の食卓と生活』という本の著者でもあり、先日書いたホームズと林檎について、正典からだけでは分からない、当時のリンゴという果物の位置づけを知りたいと思い、当時の食べ物のことであれば『食卓』かなと思い伺ったのでした。

果物について葉の記載は無かったとのことですが、代わりに『シャーロック・ホームズ 言葉のデータ集』というものがあると教えていただきました。

表紙を見せていただいたのですが、どこか見覚えが。

この『データ集』は日本シャーロック・ホームズ・クラブの機関誌である『ホームズの世界』に合わせて企画される冊子の一つで、『世界』とともに送付されるのでおまけ本と言われているものとなります。

最近ではあまりおまけ本がある年というのはなく、記憶として一番新しいのは『グロリアスコット号』について書かれたものだったように思います。(おそらく・・・)

少し前は、こうしたおまけ本であったり、JSHC会員が分担して書いた本とか、さかんに作られていた時期があったようです。残念ながら、私が入会する前のことなので、実際に参加したことはないのですが、きっと大変だったけどものができる楽しみというのを感じられたと思うのでうらやましくもあります。

さて、『データ集』ですが、1999年11月にできたものだそうで、ホームズ正典に登場するあらゆる言葉が分類されて参照できるというすぐれもの。探してみたら、わが家にもありました。先輩会員から譲り受けたものでした。

前書きなど見ると、同じ英語の言葉でも翻訳が違っていたりして、これをどう扱うかなどかなり大変だったことがうかがえます。それを分担して作業したとのことで、苦労が忍ばれます。14名のプロジェクトチームで取り組んだのだとか。

 

リンゴの項目を見てみると、確かに先日あげた3つの話が出てきます。これは便利です。言葉を探すだけなら今時なら電子データで検索ができますが、データ集のように分類して整理されている状態ではないので、探すためにはこちらの方が優れていると思います。

せっかくいただいた貴重な本ですので、今後調べ物で活用していきたいと思います。

 

冒頭の写真はわが家にあった『言葉のデータ集』。これから使い倒していきたいと思ってます。

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