シャーロッキアン向けPodcast番組であるIHOSEことI Hear of Sherlock EverywhereとSherlock Holmes Trifleが更新されたとのメールが到着しました。
アメリカのホームズ団体であるBSIのメンバー二人がパーソナリティを務めている番組で、IHOSEの方はシャーロッキアンへのインタビューが中心の長編、Trifleの方はテーマを決めて二人が語り合うという短編もの。
IHOSEの更新情報によれば内容は以下の通り。
「今回のゲストはブルース・ハリス氏。50年以上にわたりホームズを愛し続けてきたベテラン・シャーロッキアン。特に年代学(クロノロジー)の分野で顕著な業績を残している。
彼の最新作「ローリング・オン・ザ・リバー 〜『四つの署名』における事件の流れ」(”Rolling on the River in The Sign of Four”)は、2025年秋号の『ベイカー・ストリート・ジャーナル』に掲載され、アスルニー・ジョーンズ警部について興味深い疑問を提示している。この研究は、彼の年代学研究の延長線上に位置づけられるものだ。
ハリスはこれまでもホームズ作品の年代決定に関する論考を発表してきた。初期の著書『It Is NOT Always 1895』、続く『The Duration Debate(期間論争)』ではまったく新しい視点を提示した。」
Trifleの方は以下のような内容だそうです。
T.S.エリオットが『マスグレーヴ家の儀式書』の一節を引用し、『大聖堂の殺人』に取り入れたこと、また「犯罪界のナポレオン(モリアーティ教授)」から着想を得て「マカヴィティ」という人物を生み出したことはよく知られている。
今回の「理論家シャーロック・ホームズ(Mr. Sherlock Holmes the Theorist)」のエピソードでは、ドン・ハーデンブルック(BSI、“ブールヴァールの暗殺者ユレ”)が、エリオットの連作詩『フォー・クァルテッツ(Four Quartets)』の中により深い意味を見出した。そこには『バスカヴィル家の犬』の余韻が響いているという。
正直更新頻度は高くはないのですが(IHOSEが2週ごと、Trifleが毎週)、同時更新だとなかなか聞くのが大変です。
幸い明日は長距離移動の時間があるので、どちらかを聞く予定。また内容で興味深い点があれば紹介していきたいと思います。



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