2025年10月7日:「Sherlock in Tokyo」

シャーロッキアン日記

先日SubstackのPaul Bishop氏のパブリケーションである『Sherlock Adjacent」で、日本におけるシャーロック・ホームズに関する素晴らしい論考があったと紹介したばかりですが、最新の記事はなんと月9「シャーロック アントールドストーリーズ」について述べています。

SHERLOCK IN TOKYO
A JAPANESE TV REIMAGINING OF THE GREAT DETECTIVE

 

彼曰く、ヴィクトリア朝ロンドンのベーカー街やテムズ川、馬車やガス灯と切り離せなかったシャーロック・ホームズでしたが、1世紀たって国境を越えて新たな解釈が得られるようになった。その最も柔軟性を持った作品が月9の『シャーロック』であると。

ホームズとワトソンの関係性を踏襲しつつ、二人の関係は日本の文化的・社会的規範といった要素が付加されているのが特徴であるとの分析です。

私も『シャーロック アントールドストーリーズ』の大ファンでもありますが、こうして海外の方の解説を読むと新たな視点が得られ、再度見直してみるとさらなる発見があるように思います。

 

『劇場版シャーロック バスカヴィル家の犬』について、一部の観客は途中で獅子雄よりも若宮に比重が置かれすぎるという批判があったと書かれていますが、確かにそうした声もあったやに聞いています。しかし、あれはワトソンがホームズに言われてダートムアに一足先に贈られたことのオマージュだと思っていたのでまったく気になっていませんでした。

 

それからタイトルがBBCと同じく『シャーロック』なので、リメイクと思われることもあったそう。確かに、タイトルはもう少し差別化してもよかったかもと思ったこともありました。

 

いずれにしても、日本とホームズについて連続で触れてくれて嬉しく思います。しかも、非常に深い分析をしているのも素晴らしい。作家の方だけあって表現が豊かですね。自分もこれぐらい深く作品の位置づけを語れたらいいなと思い、参考に学んでいきたいと思っています。

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