イギリスも肌寒かったのですが、帰国したら日本もだいぶ暑さが和らいできたのでびっくりしました。さすがにお彼岸も近いと涼しくなるのですね。
建築知識でシャーロック・ホームズの建築Season2開始
『建築知識』10月号で、北原尚彦さんと村山隆司さんによる、「シャーロック・ホームズの建築」の連載が4年ぶりに再開になっています。
「SHの建築」については、Season1の単行本を購入し、著者のお二人にサインをいただいたとても思い出深いほんとなっています。
また、JSHC全国大会の実行委員をしていた2023年に、JSHC特別賞を受賞して(北原さんはもちろん)村山さんにも会場までお越しいただき表彰式が行われ、座談会も行われて、さらには会場に関連の建物の模型や絵なども展示いただきましたので、とても思い出の多い一冊となっています。(実はいろいろあって、日本語版2冊、中国語版1冊持っているのですが)
村山さんは銀座でも建築に使った原画の展覧会をされたりして、私もほぼ毎回お邪魔しています。
そんな、一大旋風を巻き起こした『建築』が、連載再開ということで、単行本派の私も雑誌で購入していまいました。しかも、今月号の『建築知識』が「英国の建物と町並み詳説絵巻」という特集になっていますので、さらに買うべき要素がありました。
記念すべきSeason2で取り上げられたのは「ショスコム荘」。
「ショスコム荘」といえば、ホームズ正典の最後を飾る作品としても知られています。建築に関する記述はそれほど多くはありませんが、その手がかりを元に、村山さんによるショスコム荘の間取りが描かれていて、正典の描写と会わせてみるとより興味深いものとなります。
原画展で村山さんとお話ししたときに、第二弾やらないのですか?と聞いたこともあったのですが、建築の記載が多く描きやすいものを先にやってしまったので、これからはかなり手がかりが少なくなるので・・・とおっしゃっていましたが、今年春の原画展では、実はSeason2が決まりましたとのこと。
おそらく、Season1に比べても難しい案件が続くと思いますが、Season2終了待て、楽しみにしたいと思っています。
ベイカー街通信
ホームズ旅に出ている間に、JSHCの情報誌、『ベイカー街通信』が送付されていました。私は年に一回の会報の方の編集をしていますが、(ほぼ)毎月発行の『通信』の編集は大変だと思います。
毎月、充実したホームズ情報が掲載されていて頭が下がる思いです。
今月号もホームズ絡みの出版情報、関連情報などが充実していました。
直接関連しているところでは、『ホームズの世界』48号のアンケートのお知らせを載せてもらい、おかげさまで締切までにたくさんのアンケートを投稿いただけました。
ハンガリーのホームズ正典出版事情
カナダのホームズ団体、Bootmakers of TorontoのFacebookを見ていたら、ハンガリーでの正典の危機についてのニュースがありました。
正典の出版を担っていたスズキツ社が書籍販売を終了してしまったのだそうです。電子化の努力もしたのだそうですが、ハンガリー語への翻訳者に対する著作権がまだ切れないらしく、オンライン公開もできないとのこと。
「どうか皆さんは自国の正典を大切にし、シャーロッキアン文化の中に生きていることを喜んでください!」というメッセージもあり、日本とはまた違った出版状況を知りました。
日本は、さまざまな日本語訳があり、ホームズが日本語で急に読めなくなるということは想像もつきません。聖書の次に各国語に翻訳されていると言われるホームズですが、こうして母国語で読めなくなってしまう危機に瀕している国もあるというのは衝撃的です。
ハンガリーのホームズクラブの方とは、X上ではなんどかやりとりをしたことがあり、なにかしら支援ができないものか考えてみたいと思っています。
こちらにハンガリーのクラブのウェブサイトを紹介します。かなり活発に活動しているようですね。
ということで、今日見つけたホームズ情報でした。また明日!
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