仕事の関係でも論文を読むことがあり、また大学に所属していることもあって必要なときに論文を検索して読むことが多々あります。
そんなこともあって、論文関係のサービスを使うこともあるのですが、その一つにAcademiaというものがあります。
論文を検索したり、研究者通しで交流できたりというサービスを提供しているのですが、そのサービスの一つとして関心領域の論文についてメールでお知らせしてくれるというものがあります。
シャーロック・ホームズの論文など調べて読んでいると、読んだものの傾向から関心がありそうな論文についてメールでお知らせしてくれるというものです。
本業の方ではなく、個人のアドレスを使ってホームズ関係について調べていたので、毎日ではありませんが、結構な頻度でメールが来てホームズに関する論文やレポートについて教えてくれます。
例えば、直近では「Sherlock Holmes: The Man Who Never Lived and Will Never Die – Exhibition Review」というレポートについてお知らせが来ました。
こちらは博士課程の学生が書いたロンドン博物館でのホームズ展についてのレポートです。単なる内容の紹介にとどまらず、批判的な(建設的なとも言えます)意見についても書かれているので、読み応えがあります。
結論ではこんなことを言っています。(要約してあります)
この展示は、シャーロック・ホームズの物語を通してヴィクトリア朝社会を描き直す点では成功していますが、ホームズというキャラクター自体の反響や表象を使って「The Man Who Never Lived and Will Never Die」という物語を十分に語りきれていないため、展示タイトルの約束を完全には果たしていません。
本文でも、展示品からもっとこういう切り口で深められたはずだなど書かれていて、なるほどと思いました。
ちなみにですが、Academiaからは、最新の論文についてのニュースが届くという訳ではなく、古い論文・レポートが届くことが多いです。上で紹介したレポートも、2015年に出版されたもの。
話はさらにそれますが、ロンドン博物館でホームズ展をやっていたのは2014年10月から2015年4月で、この開催中に書かれたものです。

このロンドン博物館のホームズ展、私はちょうどアフリカ某国の仕事を終えて帰ってきたところで、もう少し長くアフリカにいたら、休暇で行ってたのに(ヨーロッパには6時間ほどで行けましたので)と悔しい思いをしました。帰国直後でアジア、太平洋を飛び回っていたこともあり、イギリスに行けるような休暇を取ることもできませんでした。
代わりにと言ってはなんですが、このような本を購入してどんな展示だったのかに想いを馳せるのみです。
BSI出版の方でもカタログを出していたのですが、買いそびれたまま品切れになってしまいました。

1月にミステリアス・ブックショップに行ったら探してみたいと思います。(冒頭の画像が表紙のカタログです。)限定印刷だから見つけるのは難しそう。
ということでとっちらかってしまいましたが、Academia.eduはホームズ研究の情報源として役立ってくれています。



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