2025年9月7日:Bootmaker of TorontoのZoomミーティング、『ホームスの世界』編集委員会

シャーロッキアン日記

日が変わって今日のことですが、真夜中にカナダのホームズ団体のミーティングがありました。時差の関係もあって、現地時間では午後1時からということなのですが、日本では午前2時から。昨日は夕方に少し寝ておいて、2時まで起きていて参加をしました。おかげで、今日は一日中眠かったです。しかし、始めて参加したカナダの集まりは、思っていた以上に和気藹々として内容も貴重な話が聞けて、とても満足感の高いものとなりました。

 

Bootmaker of TorontoのZoomミーティング

カナダのホームズ団体であるBootmaker of Torontoでは、年に何回かのミーティングがあるようです。私も今年から始めて参加したので、全容を把握していないので、今年は参加できるものにはできるだけ参加しておきたいと思っています。

今回はZoomミーティングということで、完全オンライン。しかも、ゲストスピーカーが、この日記でも何度もとりあげているIHOSEとTrifleのパーソナリティのスコット・モンティさんということで、楽しみにしていました。

Bootmakers Zoom Meeting, Sept 6, 2025, Sat, Sep 6, 2025, 12:30 PM | Meetup
**This month, The Bootmakers of Toronto will consider The Adventure of the Retired Colourman.****Meyers** has noticed th...

(冒頭の画像もこちらからの引用となります)

 

半死半生ではないですが、寝てるのか起きてるのか分からない状態で1時50分に目覚ましで目が覚めました。案内によれば、1時半から交流のためにZoomが開いていたようですが、そちらには参加せず。2時の本編からの参加となりました。

最初のスピーカーはIHOSE(I hear of Sherlock everywhere)というPodcast番組の制作者であるスコット・モンティさん。今日の話題もそのIHOSEともう少し短い時間のプログラムであるTrifleを始めた経緯や運営のことなどを話してくれました。

モンティさんといえば、私もPodcastで声だけは聞いているのですが、動いて話している姿を(オンラインとはいえ)拝見するのは初めてのこと。それだけで、結構感動しました。今年1月のBSIイベントでお目にかかれたらと密かに思ってたのですが、残念ながらお会いできず。ということで、今日はお話が聞けて少し望みが叶った気分

モンティさんは、ラジオ好きだったということで、2007年にそれまでやっていたブログをPodcastでやろうと、IHOSEを開始したそうです。IHOSEは著名なシャーロッキアンへのインタビュー企画も多いのですが、ミュージカルのフリッツ・ウェーバー氏や、BBC『シャーロック』でアイリーンを演じたララ・パルヴァー、そして先日も紹介したニコラス・メイヤーなど、多くの方の話を聞いてきたそうです。ニコラスさんのインタビューは何回かしているのですが、初回は2時間半を超えるものだったそうです。変わり種としては、AirBでホームズをテーマにした部屋犯している人とかホームズLegoのクリエータとかにも話を聞いたとのこと。シャーロック・ホームズ界隈で、面白いことをしている面白い人を紹介しようという精神でこのプログラムを運営しているそうです。

質問で、番組を作りのにどれぐらいの時間をかけているのか、と問われたのですが、答えは一つについて5~6時間とのこと。Trifleの方では、いくつかのシリーズ(先日紹介したバスカヴィル館論文が受賞したモーリー・モンゴメリー賞の歴代受賞作を紹介するものなど)があるので、シリーズものは計画から収録まですんなりいくそうです。このシリーズものの間を埋めるのには計画でかなり時間がかかるとのこと。

また計画や収録については、あまり先のことまで計画しないのだそうです。それは、ホームズ情報が日々アップデートされることからできるだけ新しいものを常に紹介したいということがあるとのこと。

その他、始めた当初の技術的な困難(メイヤーさんとの最初のインタビューはすぐにネットが切れてしまったそう)もあったけど、今はかなり技術も進んできたとのこと。

 

モンティさんのお話で50分ぐらいだったでしょうか。その後はウィリアム・ウォルシュさんによるホームズの失敗に関する話、今回のテーマである「Retiered Colourman」をもじった歌、クイズなどが続きました。

終わったのは3時50分ぐらいだったでしょうか。

私も毎月のJSHCの月例会に参加していますが、雰囲気としては同じような和気藹々な雰囲気が感じられました。モンティさんも言ってましたが、シャーロッキアンはオープンで親切で、同志を受け入れてくれるというのが共通しているように思います。

50人ほど参加していましたが、発言された方々だけを見ると、やや年配の方が多いかなと言う印象。JSHCは月来会の中の人をはじめとして、みなさんの努力のおかげで若手が多いように思います。今週のロンドン協会のイベント参加者はどんな感じなのでしょう。

 

『ホームズの世界』編集委員会

3年前から編集委員として、『ホームズの世界』の編集のお手伝いをしています。今年も春・初夏から年末の発効に向けて活動が本格化してきました。

投稿の締切が8月末でした。今日は、締切に間に合った投稿を、本誌のレイアウトに流し込んで、内容の妥当性、書体などの誤りの確認、事実関係の確認などを行いました。

一つの原稿について、2~3人で読んで校正を進めていきます。去年の今頃以来の校正作業なので、勘を取り戻すのに時間がかかります。

単なる校正ということではなく、論点として正典などと矛盾が無いのか、ホームズ研究の観点で矛盾や不足がないのか、といった視点で校正を進めていきます。

寄せられた原稿について、疑問点が無いか検証していく中で、新たに教えられることも多々あるといつも感じさせられています。

今日は一般投稿についてでしたが、この後は特集についても同じように進めていき、入稿して発送できるのが12月となります。長丁場ですが、会員の皆さんに、今号も質の高い内容を届けられるように頑張っていこうと思います。

 

第二回日本シャーロック・ホームズ・クラブのつどい

編集委員会終了後の反省会で、古参会員で敬愛するUさんに、JSHCの2回目の会合のプログラムを見せてもらいました。今で言う、全国大会のルーツとなります。

10時から16時半までということで、時間帯は今の大会と変わらないようです。午前に研究発表第一部があり、ランチと自己紹介、記念撮影、授賞式があって研究発表第二部、オークションがある、ということで、プログラムの進み方も今とあまり変わらないようでした。

当日世話係で、さまざまな役割が書かれていますが、半分ぐらいは私も知っている皆さんで、いかに発足当初から運営に参加してきていらっしゃったのかがよく分かりました。

私の世代は、年齢の分布からは中堅層にあたるので、次の世代にもよい伝統を引き継いでいきたいと思いました。

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