2026年4月26日:読書会で「ボヘミアの醜聞」を読む

シャーロッキアン日記

最近加入しているDiscordのホームズグループで、主催者さんがホームズ読書会を企画してくれましたので参加してみました。

今日の読書会のお題は「ボヘミアの醜聞」。

それぞれ引っかかったところを提示して、意見交換をしていきました。

最初のThe late Irene Adlerが、故アイリーン・アドラーと訳されているけど、なんで事件発生年からたった数年のストランド発表の間に、アイリーンは亡くなってしまったのか、というところについて議論しました。

私が好む説は、The lateは、必ずしも故という意味では無く、former=かつての、といった意味合いもあったので、以前アイリーン・アドラーだった女性、つまりいまやアイリーン・ノートンになっている女性、という意味ではないかというものです。

現代英語では、The lateとなると故だれだれという用法をまっさきに思い浮かべるようですが、ヴィクトリア時代はもう少し多様な用法があったようです。

1913年のWebsterの記載として以下があるそうです。

Late
1. Coming after the time when due, or after the usual or proper time; not early; slow; tardy; long delayed; as, a late spring. [1913 Webster]

2. Far advanced toward the end or close; as, a late hour of the day; a late period of life. [1913 Webster]

3. Existing or holding some position not long ago, but not now; recently deceased, departed, or gone out of office; as, the late bishop of London; the late administration. [1913 Webster]

4. Not long past; happening not long ago; recent; as, the late rains; we have received late intelligence. [1913 Webster]

5. Continuing or doing until an advanced hour of the night; as, late revels; a late watcher. [1913 Webster]

故だけではなく、前〜といった用法もあるということと理解しました。

 

ということで、必ずしも故アイリーン・アドラーではないという解釈でいいのではと思ったのですが、ここで、ふと、ワトソンがあえて、故アドラーとしてストランドに発表したのは、誰かに対するメッセージだったのでは、などと考えました。

アイリーンが死んだと思わせたい人物、つまり、いったんは問題ないとしたボヘミア王が心変わりして、アイリーンを再度危険視した、これに対してメッセージを送った、その背景には・・・というストーリーが思い浮かんできたので、これはパスティーシュになるのではと思いました。

思いつきを忘れないようにするために、早速、執筆に取りかかり、第一章を書きました。ボヘミア事件発生から、ストランドへの発表の間に、ホームズがライヘンバッハの滝に姿を消した最後の事件があり、このあたりの背景もうまく使えないか検討してプロットを作成しました。

完成するのか、どこかで発表する機会があるのか全く分かりませんが、少しづつでも書き進めていきたいと思っています。

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